津軽海峡に面した木古内町から籃胎漆器が出土



 渡島半島南端、函館市の西約15キロメートルほどの所にある、木古内町(きこないちょう)の縄文遺跡「大釜谷3遺跡」から、編みかごの上に漆を塗った籃胎(らんたい)漆器が、全体の形をとどめて出土したとの発表が木古内町教育委員会からありました。

 漆器は縄文時代晩期(三千~二千年前)の墓穴から出土し、副葬品とみられています。 出土した形はだ円形(長径二十二㌢、短径十八㌢)で、つぶれた状態ですが、保存状態は良く、ほぼ全体が残っているとのことです。

 器の内側は、生の漆の上に、朱色の顔料を混ぜた漆を塗られ、雲形文様が浮かび上がっています。編みかご部分は腐食して無くなっていますが、漆に残っている痕から、太さ二㍉前後の竹か植物の皮などを編んで作られたものであったとみられます。

 いままで北海道内では、同様の漆器は噴火湾沿いの白老町で断片が発見されているだけで、全体の形がわかるのは道内で初めてのものだとのことです。


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