南茅部地区の縄文遺跡群紹介



 南茅部地区は函館市街地から東に約30キロ噴火湾に面した漁業が盛んな地区です。北海道内では現在でももっとも温暖な地域に入り、海進時代であった縄文の最盛期は非常に住み易い場所であったと思われます。

 いわゆる考古学上の遺跡は地区内に88ヶ所あまり、面積は150万平方メートルに達するとのことです。1973年に始まった本格的な発掘調査は28年に及び発掘した遺跡は19ヶ所、8万平方メートル。出土品総数は350万点にもなります。

南茅部地区遺跡年表
9000年前 6000     5000     4000       3000 2000年前  
早  期 前  期 中  期 後  期 晩  期
  垣ノ島B遺跡
  川汲
   川汲B
    垣ノ島A
八木A

  ハマナス野
臼尻B
  大船C
   川汲
   木直C
 豊崎N
  磨光B
   著保内野
    臼尻小
大船A遺跡  

 この表に見られるように遺跡を年代順に並べると縄文時代を通じて人が生活していたことがわかります。背後に山が迫る狭い海岸線に道路が通り、家が並んでいる南茅部 地区ですが、30キロメートル余りの海岸線にはほぼ4キロメートルおきに縄文遺跡が連なっています。 全長10キロメートルに満たない小さな川とセットになっている、海岸段丘を定住地にして縄文人は生活していたようです。

 これらの海岸段丘は、あらたに建設するバイパス道路のコースにあたります。 工事に入る前の調査記録保存に忙しい日が続いています。

数多い遺跡の中でも特にここ数年発掘に力を入れているのが

大船C遺跡・垣の島遺跡

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 大船遺跡は函館駅から川汲(かっくみ)回り鹿部(しかべ)行きバスで1時間30分。函館空港からは車で45分ほどの距離ですが、バスは運行回数が少なく不便を感じるでしょう。

本州からフェリーで函館に来られた方は、市内湯の川温泉からトラピスチヌ修道院に向かう道道函館南茅部線を経由し、噴火湾回りの道を通り見学されるのが便利です。