南茅部地区出土土器 (2)

縄文中期 臼尻B遺跡出土

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臼尻B遺跡(縄文時代中期、今から約5,000〜4,000年前)

 南茅部地区のほぼ中央、臼尻漁港を臨む海岸段丘上に位置しています。これまでに330軒の竪穴式住居が発見され、縄文時代中期の大集落であることがわかりました。
 遺物では、国内では唯一の「シカの絵画土器」が発見されています。この土器には、線でシカが描かれています。その側には細長い溝状の模様も描かれ、落とし穴を使った狩猟の様子を描いたのではないかと推測されています。石器では、青竜刀形(せいりゅうとうがた)石器が数十点発見されています。この石器は、形が中国古代の「青竜刀」に似ていることから名付けられ、祭祀(さいし)・儀礼に用いられたと考えられています。数の多さだけでなく、製作途中の段階や破損したものなど様々な状態が確認され、この石器を調べるうえで貴重な資料です。

 道南や北東北では、縄文時代中期前半まで円筒土器が多数発見されています。中期前半になると、形は上部が大きく開いたラッパ状になり、口の部分を大きく波状に突起させたり、粘土の紐(ひも)を貼り付けて文様を付けたり装飾性も高くなります。
    (執筆 小林 貢 氏)

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