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土坑墓全景
南茅部地区
垣ノ島A遺跡出土の足形付土版について

遺跡の概要
垣ノ島A遺跡は、垣ノ島川の左岸に形成された縄文時代後期・中期の集落と早期の土坑群の遺跡である。調査は平成12年から実施Lており、これまで調査した面積は3,000平方メートル、発掘された遺構は、縄文時代中期の竪穴住居が18軒、後期が19軒である。土坑は165基で、そのうちフラスコ状土坑が34基、墓と思われるものが5基、Tビット2基である。早期で確認された遺構は、土坑が316基で、そのうち墓と思われるものが54基である。出土した遺物総数は52,000点ほどである
 

 
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足形付土版 1
足形付土版
 出土した足形付土版は、縄文時代早期後半の東釧路Ⅳ式に相当する土坑墓Pー181・Pー325・Pー330・Pー409から併せて17個出土した。なかでもP-181の規模は5.4mX4.7m、深さ約1.Omと大型であることから合葬墓と考えられ、坑底から石槍やつまみ付ナイフと共に足形付土版が10個出土している。この足形付土版は、かかとにあたる部分を土坑墓の壁に向けて副葬しているものが多く、中には、3個重なった状態で出土Lているものもある。10個の足形付土版のうち1個は焼成前の粘土の状態で副葬されている。 足形付土版の大きさは、小さいもので長さ11.0㎝、幅8.Ocm、大きいもので長さ17,5㎝、幅13cmほどあり、東釧路Ⅳ式の特徴である然り糸を羽状にした文様が付けられている。土版には、片足と両足が付けられているものがあり、中には、裏面に両手や片手が付けられているものもある。また、かかと側には一つまたは二つの孔が開けられている。
 

 
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足形付土版 2
写真・南茅部町
教育委員会
出土遺物の意義
 足形付土版は、これまで東北地方や北海道から出土しているが出土例が少ないうえ、土坑墓から足形付土版がまとまって出土するのは極めて希で、縄文時代早期後半の墓制を考える上でも重要な発見である。同時期の出土例では、千歳市美々5遺跡、美々7遺跡などから出土している。
 

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