縄文人の食生活体験(その1)どんぐりの活用法

    2003年10月25日(土)

 南茅部町大船C遺跡では、縄文人の食物の残存物として、動物ではクジラ、マグロ、サケ、小動物、鳥類などの骨が見つかっており、植物としてはクリ、オニグルミなどが発掘確認されています。
 また、他地域の遺跡では、ドングリのアクを抜くための水場遺構と考えられる施設も発見され、三内丸山遺跡などでは、ドングリの粉が入った縄文クッキーと呼ばれるものが見つかっています。
 ドングリ類が多産する南茅部付近でも当然、重要なカロリー源としてドングリは利用されていたと考えられます。   そこで今回はドングリのアク抜きを体験し、縄文クッキーを焼くことにしました。

 アク抜きといっても簡単に半日仕事で出来るものではありません。 ドングリの採集に一日、水に浸して柔らかくしてから、手で皮をむいて石皿ですりつぶし、細かく砕いてから、水でドングリ粉をさらすことになります。10回も水を換え残った粉を乾燥させて、ようやく出来上がります。クラブの有志が苦心してドングリ粉を作りましたが、仕上げるのに3日以上かかり、その苦労は大変なものでした。土器と石器を道具にして、どのように効率よくドングリ粉を作ったのか、私たちが知らない縄文人の知恵がまだまだたくさんあるに違いありません。

 今回は、用意したドングリの皮をむいて石を使ってすりつぶす作業と、別に用意した、ドングリ粉とそば粉を半々に混ぜてこね、縄文クッキーを石皿の上で焼いてみました。

 さらに縄文時代にも豊富にあった山の幸、海の幸を使った縄文鍋を、土器で煮て試食しました。

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今回用意したドングリは、付近で多く見かけるコナラのドングリです。北海道ではコナラ属の木が多いようです。

3日ばかり水につけると芽が出てきます。
 
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爪でドングリの皮をむいていると爪の間に渋皮が入り込み指が痛くなってきます。

石皿は南茅部町の遺跡で数千の単位で発掘されています。
用途の一つはこのようなものだったでしょう。
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左写真 クラブ員有志が苦心してドングリから作った澱粉の一部
一方、こちらは縄文鍋の準備です。材料はこの近くでとれるものばかり。 ですが馬鈴薯が入っていました。これは間違い。
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縄文クッキーは、等量のドングリ粉とそば粉を鶏卵でこねました。はちみつに干しぶどう、クルミを加え、最後に油脂分を少々垂らして出来上がりです。クッキーが焼けるように、石皿を暖めるのに2時間以上かかります。
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縄文鍋は、最後に薪の中で十分に熱した石を3〜4個、鍋に投入すると一気に沸騰して出来上がります。
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鍋の試食中突然驟雨襲来となり
大急ぎで撤収作業,参加者全員の
記念写真が撮影できませんでした。 残念。
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